「就業規則とは、何か?」
では、下のようなことをお話しました。

・就業規則は、会社のルールブックのようなもの
・社員10名以上の会社は、就業規則を作らなくてはいけない
・社員に書面で配布するか、いつでも閲覧できる状態にしておく


はい、あなたもお分かりのように、こんなことは建前です。
いい加減な会社だと、この程度の基本的なルールすら守られていないことが多いのです。

それを取り締まるはずの労働基準監督署も、就業規則を社員に渡しているかどうか?
までいちいち調査しません。

10年、20年と会社に勤めていても、
自分の会社の就業規則を見たことがない人は大勢いらっしゃいます。

もしかしたらあなたもそうかも知れませんし、あなたの上司もそうなのかも知れません。

就業規則には、
「経営側がムチャをして社員の権利を侵害することを防ぐため、前もって制限を定めている」
いう役割があります。

このため、就業規則=会社にとって不利なことばかり書いてある
と考えている経営者が少なくありません。

このため、社長のやりたい放題になっているような会社では、
「就業規則を社員から隠す」
といったことが頻繁に行われています。

本当のところ、就業規則には会社にとって有利なことも書いてあります。
例えば、社員が悪いことをした場合に会社のペナルティなしで解雇できる規程などですね。

なので、変な具合に警戒し過ぎていると個人的には思います。

もしかしたら「まさか。そんな会社があるはずがない」とあなたは思われるかも知れませんが、
それは良い会社にお勤めなだけです。

現実にはこんな会社は全国にゴロゴロしています。


では、就業規則が確認できない場合、会社が就業規則を見せようとしない場合の対処法は?

就業規則は、社内で作成して完結するものではありません。

一定の手続きの後、
労働基準監督署に提出しなくてはならないのです。

ということは・・・
あなたが今お勤めになっている会社の就業規則は、労働基準監督署にあるということですね。

といっても、何の準備もなしに労働基準監督署の窓口に行って
「私は●●という会社に勤務しています。●●の就業規則が見たいんですが」
といっても門前払いになります。

「会社に対し、繰り返し就業規則の閲覧を希望したが、却下された」
場合に、やっと労働基準監督署で見せてもらうことができます。

しかし、これは口で言うほど簡単ではありません。
「就業規則の閲覧を希望します」
と社員が切り出して来た場合、会社は強く警戒します。

就業規則の閲覧を希望しただけで、なぜか個室に引きずって行かれて
「お前、何を企んでいるんだ?会社を訴えようとでも考えているんじゃないだろうな?」
と恫喝されたという話は珍しくありません。

こういうリスクを考えると、在職中の交渉はなかなか精神的な負担が大きいものがあります。

このため、現実的には最終出社日を終えてからの交渉となるでしょう。

会社がルールを守っていないのに社員側があれこれ気を遣わなければならないということで、
本当に理不尽で腹立たしいことです。

しかし、状況を嘆いても何も解決しませんので、可能な範囲で
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