もらえる条件を全て満たしているにも関わらず、
もらえるはずだった失業保険を『全額』もらいそこなう方々がいます。

しかも、もらいそこなった時点で、受給資格ごと消滅してしまいます。

これは、何を意味するでしょうか?
「雇用保険の加入期間が、0から再スタートする」のです。

つまり、また失業保険をもらえる条件を達成するためには、
半年(会社都合退職)なり1年(自己都合退職)なり、
雇用保険の加入期間が「今から」必要になってしまうのです。

この「もらいそこない」になる最もありがちな事例は、
「会社を辞めてから、受給手続きをしなかった。そのまま1年以上たってしまった」
というケースです。

なぜ、これで受給権が消滅してしまうのでしょうか?

失業保険というのは退職から1年もらわないと、もらえる権利自体がなくなってしまうからです。

たまに誤解されている方もいらっしゃいますが、
「もらう手続きをした後1年」
とは違います。

「退職日の翌日から1年」
です。

つまり、失業保険をもらうために申請したかどうか?
は関係ありません。

例えば、会社を辞めて失業保険の手続きをせずに国外脱出。
各国を放浪の後、1年後に帰国したという場合。

退職から1年経過していますので、
失業保険を受給する権利はなくなっています。

今はかなり減りましたが、前は結構な頻度で
「会社を辞めてから海外に長期滞在します。どうやったら失業保険をもらえますか」
というご相談をいただいていました。

突き放すような答えになってしまって気が引けるのですが、
「あきらめて下さい」
以外に回答のしようがありません。

国外にいる期間も失業保険を受給したいという希望も無理ですが、
海外から帰ってきた後であっても会社を辞めてから1年以上経っていたら受給する権利は消えています。


どういう扱いになるかというと、こうなります。
・失業保険は全額もらいそこね
・今までの雇用保険の加入期間は0。
・次に入った会社での雇用保険加入期間=トータルでの雇用保険加入期間

不利なことこの上ないですね。
今まで長年支払ってきた雇用保険料を返して欲しい、と言いたくなるような扱いです。

退職後海外へ、という人はまだまた結構な数いらっしゃいますし、それについて私がどうこういう資格もありません。

しかし、今回お話したような失業保険の落とし穴があることを理解されている方はごくごく少数です。

「今まで長年雇用保険料を払ってきたのに、納得いかない」
「何とか失業保険をもらえる方法はないものでしょうか・・・」
どうしてもというのであれば、1年の空白を作らないようにするしかありません。

しかし、もらいそこねてしまう落とし穴は、これだけではありません。

次回は、この第二の落とし穴についてお話していきたいと思います。
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