「失業保険 もらいそこない」
では、失業保険をもらう権利が消滅してしまう事例をお話しました。

一番はまりがちな落とし穴が、
「会社を辞めてから、手続きしないまま1年がたってしまった」
でした。

では、こうした落とし穴に落ちないためにどういった対策を取ればいいのでしょうか。

「退職後、1年以内に手続きををすればいいんじゃないですか?」

残念。不正解です。

1年以内と覚えていると、11ヶ月目に申請すれば何とかもらえそうな気がします。
しかし、もらえません。1円ももらえない人が多いでしょう。

なぜでしょうか?

退職から1年以上経過したら、「受給日数が何日残っていても」
その時点で支給が終わるからです。

この説明だけだと、すっと頭に入る方は少ないと思います。
事例をあげて説明していきましょう。

以下の条件の方がいたと仮定します。
・1月始めに退職
・失業保険をもらう手続きをしないまま、8ヶ月が過ぎた
・受給日数は、自己都合退職の場合で90日、会社都合退職の場合で180日

自己都合退職の場合。

1.9月始めに失業保険をもらう申請 
2.3ヶ月間、受給制限期間がある。このため、失業保険の支給が実際にスタートするのは12月
3.12月に、会社を辞めてから1年以上経過
4.あと60日失業保険の受給日数があるはずだが、12月末で支給は終了
5.失業保険を60日分もらいそこなう

会社都合退職の場合。

1.9月始めに失業保険をもらう申請
2.受給制限期間なし。支給が始まるのは9月
3.12月に、会社を辞めてから1年以上経過
4.あと60日失業保険の受給日数があるはずだが、12月末で支給は終了
5.失業保険を60日分もらいそこなう

失業保険の日額が5000円と仮定すると、30万円も損していることになります。
しかも、この5,000円という金額は、特に高い日額ではありません。

さらに、この事例は分かりやすいようにかなりシンプルにしています。

現実には、さらにタイムラグを引き起こす要素がたくさん存在します。

例えば・・・
・会社を辞めた後、会社から離職票が届く期間の10日間
・受給手続き後の待機期間=7日間

こうして、タイムリミットである「退職後1年」がどんどん近づいてきてしまうのです。

「失業保険がもらえるのは、退職後1年」
と単純に考えていると、この盲点にはまりやすくなります。

1年という期間は、失業保険をもらい終える最後の日まで込み込みで制限されている、ということは念頭に置いてください。
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