会社を退職後のプランは、当たり前の話ですが人それぞれです。

会社を辞める時点ですでに再就職先が決まっている人もいれば、
辞めてから探すという人もいます。

また、海外留学や、留学でなくても海外への長期滞在を検討されている方も少なくありません。

さて、そうした方々に気にとめておいていただきたいポイントがあります。

それは、「退職してから1年後たつと、雇用保険上では非常に冷たい扱いを受ける」という点です。

具体的に説明していきます。

もっとも大きいのが失業保険です。

失業保険をもらう資格があるのは、退職後の1年間だけです。

これは、受給がスタートするのが退職後1年以内という意味ではありません。
退職から1年たつと、仮にまだ受給日数が残っていたとしても打ち切られてしまうのです。

例えば90日の受給日数があるとすれば、少なくとも退社後9ヶ月以内には受給開始となっていなければなりません。

それより遅れた場合、途中で失業保険は打ち切られてしまうのです。

これは、特に「退職後はしばらく海外に滞在して、帰国後に失業保険をもらいながら就職活動をしよう」と考えている人が引っかかりやすい制限です。

仮に海外で求職活動をしていたとしても認められず、失業保険の支給対象外となります。

また、失業保険を受給せずに再就職活動をするという方も要注意です。

失業保険をもらっていなければ、再就職した場合にそれまでの雇用保険加入期間を通算することが認められます。

当面、生活に困らない程度の貯蓄がある方なら、こうした選択をすることも合理的ではあります。

しかし、これも前の会社を退職してから1年以内という制限がかけられているのです。

つまり、予想以上に再就職活動が長引いた場合、
「失業保険はもらえなかった」
「再就職したが、雇用保険の加入期間は1ヶ月目から再スタート」
という大損を被ることになるのです。

損失は、少なく見積もっても40万円以上になる場合が多いでしょう。
多ければ、それこそ数百万円の損失になります。

このような制限は、ハローワークでもなかなか教えてくれません。

ご自身で権利が消失しないように注意するしかないのです。
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