失業保険を受給できないケース、ひとまずこれで最後になります。

前回までの記事では、失業保険が受給できない人たちの3パターンを解説しました。
1.再就職をしない
2.公務員(非正規職員の場合、可)
3.事業を立ち上げる


今回は、最後のケースです。
「会社を辞めた後、海外に長期滞在する人」。

この人たちも、実は失業保険をもらうことはできません。

「退職後、アメリカに留学予定です。失業保険をもらう手段はありませんか?」
「会社を辞めた後、アジアを1年ほど放浪しようと思っています。失業保険はもらえますか?」
私は、こういったご質問をいただいたことが何回もあります。
(最近は不景気の影響か、かなり減りました)

しかし、会社を辞めた後、日本を長く離れる場合、失業保険の受給対象にはなりません。

なぜかというと、日本を離れている人は、失業保険を受給できる条件を満たしていないからです。

「失業保険は、いつでも働き始めることができる人」
しかもらえないというルールが法律で決められています。

日本にいない以上、「いつでも働き始めることができる」
とは言いがたい状態です。

このため、失業保険をもらうことができないのです。

「何か変ですよね?私は中国で就職先を探すつもりなんですが、失業保険もらえないんですか?」
そう思われたかも知れません。

しかし、海外にいる人には日本の法律ではなく、海外の法律が適用されます。
仮に海外で再就職するために渡航したとしても、残念ですが失業保険は出ません。

ちょっと話がずれますが、国民年金保険料も日本を出た時点で適用外になります。
国民年金保険料は、日本を離れている期間は払わなくていいのです。

政府は「日本から離れたら、滞在している場所の法律に従ってくださいね」
というスタンスです。

会社を辞めて海外留学や国外での再就職活動を希望する方はそれなりにいらっしゃいますが、
こうした「制度上からくる不自由さ、不利な扱い」を理解されている方はほとんどおられません。

日本から離れる以上、失業保険は頼りにできません。
その前提で準備しておかないと、早々と生活費に困ることになります。

留学や再就職活動どころではなくなるでしょう。
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