リストラという言葉は、すっかり首切りの意味で定着してしまいました。
(本来は再構築といった意味です)

リストラの標的にされると、悲惨です。

会社からストレートに「辞めてくれ」と言われるのはまだマシな方でしょう。
辞めさせる目的で職場いじめを受けたり、無茶な配置転換が繰り返されることなどは当たり前のように行われています。

「当たり前のように行われています」
と書きましたが、リストラ目的でこういった嫌がらせ行為を行うのはもちろん違法です。

といっても、現実にはこの違法リストラがまかり通っているのが実情です。

では、なぜ会社はこのような陰湿かつ犯罪まがいのリストラを行うのでしょうか?

最も大きな原因は、「社員が自主的に退職した」という形を作りたいからです。
社員が自主的に退職したのであれば、会社には負担がかかりません。

しかし、「会社が辞めさせた」ことを認めると一気に大変になります。

そもそも、会社が社員を辞めさせるにはかなり厳しい条件を満たす必要があるのです。

多くの方は「退職金の上乗せなどの便宜をはかってやれば、辞めさせてもよい」と考えているのですが、それは違います。

会社の方から辞めさせる場合、
「それ以外に方法がないほど会社の経営状態が悪化している」
という条件を満たす必要があるのです。

つまり、役員報酬をごっそりカットしたり、会社の資産を切り売りしても、それでもお金の出入りが改善しない。
後は社員を減らして人件費を削るしかない、というかなり極限に近い状況で初めてそのリストラが正当化されます。


会社の経営状態以外でリストラが正当化されるケースも、かなり厳しい制限がつきます。

社員が犯罪行為を犯して警察に逮捕された、会社のお金を着服したなど、
著しく信用をなくす行為におよんだ場合などが例として挙げられるでしょう。

さて、リストラされる人が全員、このような問題行為をしていたということはもちろんありません。

つまり、会社がリストラを正当化できないために、社員を追い込んで
「自分から辞めていくように」
仕向けているのが現実です。

これはもちろん良くないことですが、不満を言っても解決しません。

重要なのは、
「会社はそう簡単に社員をリストラできない」
「簡単にリストラできないからこそ、違法な手段に訴えてでも社員が辞めるように仕向けてくる」
という構造を覚えておくことです。

そうすれば、会社の挑発に乗って簡単に「辞めます」と言ってしまうこともなくなります。
会社の意図にまんまと乗せられてしまわないよう、冷静に対処することが大切です。
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