有給休暇を使わない代わりに、お金でもらう。
いわゆる、有給休暇の買い取りです。

実はこれ、法律で禁止されています。

なぜかというと、有給休暇の主旨に反するからです。

休日を与えない代わりにお金をもらえることを認めてしまうと、
労働者が休みをしっかり取れません。

休日というのは、心身を休ませて次の仕事を行うのに十分な気力・体力を回復させる貴重な機会です。

ここに「休まない」という選択肢を持ち込んでしまうと、
延々と仕事をすることになり、心身の回復が実現できないことになります。

・・・ここまで読んできて、違和感を感じられた方。
それが普通の感覚です。

そもそも、「有給休暇など我が社にはない」
などと堂々と宣言しているような会社は腐るほど存在します。

そこまでは言わなくても、有給休暇を申請するとあれこれ理由を聞かれたり、
露骨に不機嫌な顔をする上司がいたりというのが普通です。
(ちなみに、有給休暇の申請に理由を述べる義務は全くありません)

有給休暇を気兼ねなく取れる会社などは少数派といってもよいぐらいです。

大多数の会社員の立場としては
「どうせ取れない有給休暇なら、買い取ってよ!」
というのが本音だと思います。

ところが。

退職にあたってはこの有給休暇の買い取りが認められています。
なぜかというと、「次の仕事を行うのに十分な気力・体力を回復させる」必要がないからです。

どのみち仕事を辞めてしまって、ずっと休みになりますからね。

会社には応じる義務はないのであまり強く要求できないのが弱点ですが、
引き継ぎをしていたら有休消化ができない場合は会社に有給休暇買い取りを打診してみるのも手です。

なぜかこういうときだけ法律を持ち出して
「有給休暇は、買い取りは認められていないので無理です」
などという回答を行う会社があるのですが、丸め込むための方便に過ぎません。

騙されないように注意してください。
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