「国民健康保険料を払わないでいると、家族に取り立ての手が伸びる」
いきなり聞いても信じられないかも知れませんが、これは十分起こりえることです。


会社を辞めると、多くの方は国民健康保険に加入します。

そして、国民健康保険料は、失業中の身に非常に重い負担となってのしかかってきます。

「国民健康保険料の金額は、びっくりするぐらい高い」
とよく聞きますが、これは、所得がさほどでもない人であっても、あっさり高額に到達する自治体が多いからです。

具体的な金額は自治体によって異なるのではっきりとはいえませんが、250万円の所得で毎月の請求が3万5千円も来た、という話は珍しくもありません。
(ちなみに、上記の例は大阪の某政令指定都市です)

このため、失業中の方はずるずると支払いが滞りがちです。

ほとんどの場合、国民年金保険料よりも国民健康保険料の負担の方がはるかに大きいため、健康保険料の方が放置される傾向が強くなっています。

さて、未払いだとやってくるのが取り立てです。

国民健康保険料の取り立ては、ある側面から言うと、日本一悪質といっても過言ではありません。

何がそんなに悪質かというと、「保証人になってもいない家族から取り立てようとする」からです。

なぜ、本人でもない家族に請求がいくかというと、国民健康保険料の請求は世帯主になっているからです。

簡単な例をあげると、父親と同居していてその父親が世帯主の場合、その父親に請求が行くことになります。

仮に、父親が国民健康保険ではなく、会社勤めをして社会保険に加入していても関係ありません。

そして、制度上は、父親の給与を差し押さえることも可能なのです。

私が知る限り、どんな消費者金融会社でもここまで恐ろしい取り立てをするところはありません。

解決策としては、父親の扶養に入ってしまうことですが、失業保険をもらっていると対象外になることも多く、なかなかうまくいきません。

しかも、あまり状況を把握せずに「自分のことは自分で解決しろ!」などという親だと、
代わりに支払ってくれることも期待できません。

その結果、親の給与が差し押さえられ、(親の)会社からの信用がガタ落ちになる・・・という全く笑えない事態が起こります。

どう考えても、こんな取り立て手法が許されているのはおかしいのですが、特に問題視されていないのが不思議です。

消費者金融の取り立てよりも、よほど被害者は多いですし、悪質度でも上だと個人的には感じているのですが・・・

■こちらの記事もどうぞ
未納者への差押えが始まった
再就職先に差し押さえが来る

« | »