「試用期間は何ヶ月までOK?」
では、試用期間の限度は最大でも1年程度。

3ヶ月~半年が常識的なラインだとお話しました。

さて、試用期間中の社員の取り扱いについて、
妙な勘違いが横行していますので今回はそのお話。


その勘違いとは、
「試用期間中の社員は、各種保険に加入させる必要はない」
という思い込みです。

社会保険というと範囲が広くなるので今ひとつ分かりにくいのですが、
要するに「健康保険」「厚生年金」「労災保険」「雇用保険」
を指します。

「試用期間の3ヶ月間は、社会保険の加入対象外です」
との説明を会社から受け、本採用まで無保険状態になっている・・・
という方からご相談をいただいたことがあります。

その方は最終的には、
「補助金がもらえることが判明したので、雇用保険だけ加入させてもらった」
そうです。

試用期間の社員だからといって、このような扱いをしてもよいという根拠はどこにもありません。
社会保険に関しては、入社初日から他の社員と同じ扱いをしなければならないのです。

しっかりとした会社に勤務されている人には信じられないかも知れませんが、
よの中にはこの程度のブラック企業は大量に存在します。

特に怖いのは、労災保険に未加入です。
仮に、工事現場で怪我をしたら治療費が保険から出ない、ということが起こりうるのです。

こういう状態になったらクビにしておしまい、というのがブラック企業がやりがちな処理です。

「ああ、もうその怪我じゃ現場で働けないな。残念だけどウチは辞めてもらうから」
とあっさり切られたという話は珍しくありません。

こういった会社の対応、言うまでもありませんがどこから見ても違法行為です。

社会保険は、入社1日目から加入させなければなりません。

社会保険料は、社員と企業で折半します。
つまり、会社にも費用負担が発生するのです。

このため、社員を可能な限り社会保険に加入させない、という妙な行動をとる会社が多いのです。

「試用期間だから、まだ社会保険は加入できないから」
ウソですので、信用しないようにしてください。

試用期間だから、といわれると結構信じてしまう方が多いのですが、単に費用をけちりたい会社の方便です。
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