会社を辞めるとき、未使用の有給休暇をまとめて取ろうと考えるのは当然のことです。

有給休暇は最大40日まで繰り越すことが認められています。

このため、最終出社日~退職日まで2ヶ月間程度空くことも多いです。

しかし、この「辞める社員がまとめて取得する有給休暇」。
会社の立場からしてみれば本気で不愉快なようです。

「なんで出社もしていない、働いていない社員に2ヶ月分の給料を持っていかれるんだ!」
と激怒する会社も珍しくありません。

といっても、法律で認められている以上、
社長がいくら怒っても怒鳴りつけても有給休暇はまとめて取ることができます。

「辞めるんだから、有給休暇は全部取り消しだ!」
とは、例え経営者であっても言ってはいけない言葉なのです。


と、ここまでは法律をきちんと守る会社に勤めている場合の話です。

現実はどうなっているかというと・・・

有給休暇は全部取り上げ。
すぐに会社から追い立てる、という会社は世の中に腐るほどあります。

しかし、こうした行為が完全に違法であることはすでに説明した通りです。

有給を取得させなくても問題が起きないケースは、たったひとつの例外だけです。
その例外とは、「社員が自主的意思で、有給休暇を取らないと申告した」ときです。

予想がつくと思いますが、会社はあの手この手で
「退職者が自主的に、有給休暇を返上した」
かのような状況を作ろうとしてきます。

もちろん、あなた自身が「会社にも社長にも世話になったので」
と納得して有給を返上するなら全く問題ありません。

誰もだまされていませんし、誰も損しないからです。

しかし、今から失業する人が「2ヶ月分の給料、いりません!」
と平気で言える人はどのくらいいるのでしょうか?

そもそも、失業保険も3ヶ月しかもらえない人が多いのです。
失業保険より金額が高い給料を2ヶ月放棄するというのは、手にできるお金が半減するという意味です。

少しでも失業中の生活に不安があるなら、有給休暇の放棄は絶対にしないでください。

「飛ぶ鳥後をにごさずだからね・・・有給休暇なんかで会社ともめたくないよ」
などと少しカッコをつけて会社を辞めて、後悔している人が後を絶たないのです。
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