「離職票」というのは、退職した経験がない方には、あまりなじみがない言葉だと思います。

これは、ハローワークが発行する書類で、「確かにこの人は会社を辞めていますよ」ということを証明する書類です。

発行するのはハローワークですが、まず会社に渡され、会社から退職者に送付されます。

この一連の手続きは、退職後10日以内に行わなければなりません。

なぜこのようなルールになっているかというと、離職票が届かないと、失業保険をもらう申請ができず、退職後の生活にたちまち困る人が出てきてしまうからです。

しかし、世の中にはいい加減な会社が非常に多いのが実情です。

離職票をきちんと10日以内に送ってきたら、その会社は優良な部類に属するといってもいいぐらいで、1ヶ月以上も手続きをせずに放置する会社も少なくありません。

離職票が届かないと、その期間、失業保険をもらい始める期間がどんどん先送りになってしまいます。

このような目にあわないためにも、退職前にきちんと会社に念押しをしておきましょう。


さて、ひとつ補足です。

離職票は絶対に発行しなければならない、という書類ではありません。

例えば、会社を辞めるとき、すでに次の再就職先が決定している場合。
このような条件を満たす場合は、離職票を使う機会がありませんので発行しなくても構わないことになっています。

しかし、これを悪用して退職前に「離職票はなくていいですよね」と(退職者が何も知らないのをいいことに)合意を取り付ける会社も見受けられます。

離職票をハローワークに発行してもらうのはそれなりに面倒な仕事ですので、逃げようとしているのです。

このような誘いに乗ると、あとあと酷い目にあいますので注意してください。

なお、アルバイトであっても離職票は要求できます。

「アルバイトだと、失業保険がもらえないから」と考えている人が多いのですが、それは間違いです。

週あたりの労働時間と勤務期間の条件を満たしていれば、アルバイトであっても失業保険はもらえます。

失業保険が出るかどうかは、正社員だろうが契約社員だろうがアルバイトだろうが関係ないからです。

ここを見落として、本来もらえるはずの失業保険をもらいそこなっている方は多いのです。

そして、会社もハローワークも「申請すれば失業保険がでますよ」と教えてくれることはまずありません。
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