退職日を過ぎて、会社を去ることになりました。

転職先が決まっていない状態で退職したのであれば、しばらくは失業保険に頼って生活することになります。

となると、支給開始は1日でも早いほうがありがたいわけです。

すぐに手続きしたいと考えて、退職の翌日に「離職票を取りに行きます」などと会社に連絡を入れてしまう人も実際にいます。

しかし、これは無茶な要求です。

退職手続きには、それなりに時間がかかるのです。

なぜかというと、離職票を作成するには「辞める直前180日の平均給与」を算出する必要があるからです。

これは、退職日が過ぎてしまわないと確定することができません。

残業手当がつくかも知れませんし、急に家族構成に変化があって家族手当が変更されるなど、各種手当を含んだ給与額は流動的というのが理由です。

離職票を退職者に渡すのが「退職日当日」ではなく「退職後10日以内」となっているのは、その計算をした上で書類を作成する手続きに時間が必要だからです。

「退職時にまとめて有給休暇をとっているのだから、給与は前もって分かるのではないか」
と言いたくなるかも知れませんが、万が一申請した後で違っていたら、会社の責任になってしまいます。

会社の本音としては、辞める社員のためにリスクなど背負いたくないですから無難・安全な領域で手続きを進めていくのも無理はないことなのです。

このため、退職後の手続きにはそれなりの時間がかかるようになっています。

もちろん、10日を過ぎても会社が退職手続きを完了せず、離職票も送ってこないようであれば、遠慮なく催促して構いません。
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