質問:

昔、会社を辞めている時期に生活が苦しく、国民年金の保険料を払っていませんでした。

その後、「時効になりました」という旨の通知が届きました。

年金支給時に、何か不利な扱いを受けてしまうのでしょうか?
時効の意味がよく分かりません。

回答:

「時効」は「未納年金を納付できる期限が過ぎました」という意味の時効です。

年金は長い間、2年間だけさかのぼって納付することが認められていました。

つまり、その2年間の猶予も過ぎてしまって、
「もう今から納付したいと言ってきても、受け付けられませんよ」
という意味です。

次に、将来年金を受け取るときに出てくる影響について。
当たり前ですが年金額が減ります。

また、年金を受給するには少なくとも25年間はかけつづけたという実績が必要なのですが、
そこに達しない可能性が高くなります。

年金保険料を払い続けた実績が25年に満たない場合、年金は1円たりとも受給できません。

これは現在非常に問題になっています。
年金がない人は、結局は生活保護に頼らざるを得ないからです。

さて、そこで国は問題解決策を考えました。
「国民年金保険料を、10年までさかのぼって納められるようにするよ!」
ということで、2012年10月から実施中です(2015年9月までの予定)。

といっても、長期間年金保険料を納めていなかった人は一括で膨大な金額を納付しなくてはいけません。
また、告知もほとんどされておらず、どこまで有効なのかは疑問が残ります。

ここから先は私の個人的見解ですが、将来無年金になる見込みの人が多すぎるので、
「救済措置はきちんと実施されていましたよ」
「それでも受給できないのはあなたの自業自得です」
という言い訳を国が作っているようにすら思えます。

要は、年金保険料を払っていなかった層は自業自得。安易に生活保護を利用しようとするな!
という言い分ですね。

この改正が、生活保護の見直し論と同時期に出てきたのが怪しくて仕方ないのです。

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