失業保険を5年間で191億円不正受給していた・・・

というと、失業保険だけで大富豪になれるような印象を持ってしまいますが、個人がもらった金額の話ではありません。

この5年間で、企業が受け取った雇用保険の給付金のお話です。

雇用保険には、「雇用調整助成金」という制度があります。

これは、経営が苦しい企業が社員を安易に解雇することを避けることを目的として、人件費の一部を国が支給する制度です。

この雇用調整助成金で、この5年間(2,009年4月から2,014年3月)で、191億円もの不正受給が発覚していたことが分かりました。

雇用調整助成金が支給される条件は、経営不振に陥った会社が「社員を解雇せず、休業させたり、職業訓練を行わせること」です。

この条件を満たせば、最大で休業手当の3分の2(上限額あり。7,805円/日)が国から企業に給付されます。

しかし、やはりこの手の制度を発足させると悪用する輩は出てくるものです。

実際には社員を出勤させているのも関わらず、休業させているという虚偽申請を行うことで、雇用調整助成金を不正に受け取る会社が続出したのです。

総支給額は5年間で1兆3,815万円。
その内の191億円ですから、割合としては少ないと言えるかも知れません。

とはいえ、絶対額で見れば200億円近くの税金の無駄遣いです。
しかも、発覚していない不正受給を加えれば、この数倍の規模の額が詐取されていることは間違いありません。

悪知恵が働く人間に莫大な税金が渡っていくというのは、何ともやるせない気分になります。
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