ハローワークからブラック企業の求人がなくなる?

そう思ってしまうような報道がされました。

2,015年1月5日、厚生労働省はブラック企業の求人をハローワークで受け付けないとする方針を固めたのです。

今までは、ハローワークは求人情報の掲載を拒否する権限はありませんでした。

つまり、形式的な条件さえ満たしていれば、どのような企業でも求人を掲載することができたのです。

このため、残業代を支払わなかったり社員を短期間で使い潰すような企業の求人がハローワークに大量に出ており、問題視されていました。

今回、その問題にひとつの網がかぶせられる見込みです。

とはいえ、対象は意外と狭いものになっています。

というのは、ブラック企業の求人を拒否するのは「新卒求人」に限られる見通しだからです。

これは逆にいうと「中途採用の求人募集は、今まで通りブラック企業だろうが何だろうが掲載しますよ」という意味です。

なぜ、新卒限定なのかというと、これは「若者向け雇用対策法案」で出てきた方針だからです。

中途採用の人は「自己責任でブラック企業を避けて下さい」といっているようなもので、これはこれで酷い話のように思えます。

ちなみに、若者の離職率が低い企業は優良企業として認定され、国からの支援を受けられるなどの特典が創設されるようです。

若年人口が急速に減少していますから、そういった年齢層の人たちがまともなキャリアを積めるように支援するのは全く正しい話です。

とはいえ、どうにも「もう年がいってしまった人はあきらめて、ブラック企業だろうが何だろうが文句を言わずに働いてください」と厚生労働省自身が言っているようにも思えます。

新卒・既卒を問わず離職率が高い企業の求人掲載を拒否すれば、有効求人倍率が大幅に下がる可能性も高いです。

それを避けたいという判断が、このような「ある意味差別的」な方針につながったのではないでしょうか。

何か、ちぐはぐな印象を受けるのは私だけではないと思います。
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