2013年12月末に厚生労働省が発表した2013年11月の有効求人倍率はちょうど1.00倍でした。

有効求人倍率が1.00倍を超えるのは、実に6年1ヶ月ぶりだそうです。

求人倍率が1倍を超えるということは、は「選ばなければ、誰でも何らかの仕事に就くことができる」ことを意味します。

さて、こういったデータを見て納得いく方は多いでしょうか?

おそらく、多くの方の実感では、「そんなに仕事あるかなあ?」「自分の周りでは、そこまであっさり再就職に成功した人なんて聞かないけど?」あたりが妥当ではないかと思います。

それもそのはずで、正社員に限った有効求人倍率に限っていえば、未だに0.63倍にとどまっているからです。

そして、再就職活動をしている多くの方は正社員を希望しています。

このため、決して間口が広いと呼べる状態にはなっていません。

なお、新しく求人が始まった「新規求人倍率」に目を向けてみると大半が派遣社員や契約社員、アルバイト・パートなどの非正規雇用となっています。

簡単にまとめるとと「非正規雇用で働くなら比較的すぐに仕事が見つかるが、正社員を目指すとなると相変わらず狭き門である」という状態といっていいでしょう。

しかしこれは、好意的に数字を解釈した場合です。

統計では、失業者の計算が恐ろしいことになっているからです。

実は、1ヶ月の最終週に1時間でも仕事をした場合、その人は失業者にカウントされなくなるのです。

また、統計に表れる失業者とはあくまでも「ハローワークで求職者登録をした人」です。

「すぐ辞めたから、どうせ失業保険も出ないしなあ」
と、ハローワークに出向くことすらしない人は失業者の数には入っていません。

このように、失業者とは単に「働いていない人」を指すのではなく、「働いておらず、再就職を目指すことをハローワークで表明した人」なのです。

その「働いていない」状態も、「月1時間働く」だけで「働いている」ことにされてしまいます。

ですので、有効求人倍率1.00倍という「誰でも仕事につけるはずの数字」が発表されても、どうも違和感を感じてしまうという人が多いのです。

「統計は数字だから正確だろう」
と考えてしまう傾向が強いですが、取り込む数字は結構、操作できてしまいます。

安易に信じるのは避けたようが無難です。
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