景気が回復した、という実感にはほど遠いのですが、完全失業率や有効求人倍率を見る限り、確かに雇用環境は改善してきているようです。

待遇にまで踏み込んで詳しく見ていくと、「職にはありつける」が「正社員として長く続けられる仕事」は少なく、非正規雇用の割合は相変わらず多いようですが。

とはいえ、失業状態にある人が、絶対数・割合ともに減少傾向にあるのは確かなようです。

このような状況下だと、雇用保険料を支払っている人は増えます。
そして、失業者の数が減るのですから、失業保険として出て行くお金は減ってきます。

この結果、現在では失業保険に充てるために積み立てたお金が何と6兆円にも達していることが明らかになりました。

ここまで余るのであれば、
「雇用保険加入期間が1年未満で自己都合退職だと、失業保険はもらえない」
といった制限を緩和して欲しいものです。

実際、Twitterなどでこの件に関する意見を拾っていくとこのような「国がため込むぐらいなら、失業している人に還元して欲しい」という声が多くみつかります。

しかし、その中で気になるツイートがありました。

「半年ごとに派遣で職場を変わっているから、雇用保険に加入できず辞めても失業保険がもらえない」
「短期で辞めてしまうので失業保険をもらったことがない」
といった意見です。

これは、はっきり言って間違いです。

派遣社員は「派遣元と雇用契約を結んでいる」のですから、派遣元で雇用保険に加入しなければなりません。

「加入できる」ではなく「加入しなければならない」のです。
(もちろん、週あたりの労働時間などの条件を満たす必要はあります)

「短期で辞めてしまうから、失業保険をもらえない」
というのは、「1年以内に辞めると失業をもらえない」という知識を拡大解釈してしまったことが原因だと思います。

これも間違いで、雇用保険の加入期間は、通算することが可能です。
失業保険をもらうと雇用保険加入期間はリセットされてしまいますが。

この場合「失業保険をもらったことがない」のですから、十分な雇用保険の加入期間が積み上がっているはずです。

生半可な知識であきらめると、もらえるはずだったお金を自分から手放してしまうことになりかねません。
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