ハローワークは、国の機関です。

ですから、
「そこに求人を出している企業に、ブラック企業はないだろう」
と思っている方もいます。

この考えは、非常に危険です。

ハローワークにある求人にも、ブラック企業は珍しくありません。
いやむしろ、他の場所で探すよりもブラック企業に遭遇する確率は高いぐらいです。

どんな企業がブラック企業なのかというと、実は明確には決まっていません。

某弁護士は、「法令を守らない・守るつもりもない企業」をブラック企業と定義されています(国が公的に認めた定義ではありません)。

明白な法律違反をしていればブラック企業といってもよいでしょう。

そこで、明白な法令違反をしている企業がハローワークに求人を出しているかどうか?
というと、しています。

もっとも見つかりやすいのが、「賃金が、都道府県の定める最低賃金に届いていない」という会社です。

都道府県には「最低でもこのぐらいの時給は払って下さいね」という基準が決められており、正社員・契約社員・アルバイトなどの区別なく、この基準には従わなければ法令違反となります。

例えば平成24年度の最低賃金は、850円/時です。

しかし、給与を労働時間で割ると、この最低賃金を切ってしまう求人も珍しくありません。

時給ベースでの募集だとチェックが入るのでしょうが、正社員だと給与額を労働時間で割るなどいちいち計算しなければなりませんのでスルーされていることも多いのです。

私は、月給12万円でフルタイム勤務という募集を見たことがあります(時給750円です)。


また、会社側に悪気はなくても、結果的にブラック化している求人もあります。

ハローワークに求人を出すのは無料なので、長年求人を出し続けている企業も多いです。
求人票は使い回しになるので、同じ内容でずっと募集し続けることになります。

そして時が経つと、求人を始めた頃は合法だった時給が、都道府県最低賃金が上がったために違法状態になるのです。

ハローワークにある求人は非常に多く、職員のチェックが追いついていないのが実情です。

「国が紹介している求人だから大丈夫」
などと思考停止せず、自分でチェックする習慣をつけましょう。
« | »